時を超えて〜Endless Love

25年の時を超えて再会した彼と再び恋に落ちました。現在心の病と戦っている彼に寄り添う日々を綴ります。

指輪...4

そんな事があった後、私の中から彼の事はすっかり抜け落ちて、それなりに毎日を楽しく過ごせるようになりました。


でもその後彼からは何度も電話がありました。

なんやかんやと理由をつけて、会えないかと。


どうしても会う気になれなかった。


だって、もう過去の人だから。

それに彼は、自分の気持ちを伝えてくるわけではなかったから。

またあんな事になるのは、もう嫌だから。



そんなある日、彼からこんなお願いの電話がありました。


「今度の公演、自分が演出したんだけど観に来てもらえない? 」


何か、こういうのズルい。


「チケット渡したいから会えない?」


迷いました。

確か二つ返事で行くとは言わなかったと思います。

彼も頑張ったんでしょうね。

結局押しに負けて

「仕方ないなぁ。今回だけだぞ」


多分こんな感じで、会うことを決めたように思います。



待ち合わせ場所は彼の大学の近くにある喫茶店。


どんな話をしたのかは忘れてしまったけれど、ひとつだけハッキリと覚えている事があります。

それは帰り際。

チケットと一緒に、おもむろに何かラッピングされた箱のようなものを渡されました。


あきらかに贈答品(笑)

なに?


開けるとそれは指輪でした。


リングも細くて、装飾もなくて、決して高いものではないと思われる指輪。

多分貧乏学生が買える、精一杯のもの。


男の人から指輪をプレゼントされるなんて、私にとっても始めての事。

素直に嬉しかった。


「お店の人に、好きな人に渡したいからって一緒に選んでもらった」


「好きな人」


ここにドキッとした私でした。

さりげなく気持ち伝えてくるのって、彼らしくてやっぱりズルい。

こういうのに女は弱いって事しっかり分かってる。


でも

悔しいけど気持ち傾いてる。


そして

ここから彼の気持ちと私の気持ちがひとつになるまでに、時間はかかりませんでした。


大切な存在。

いつの間にか、お互いがそう思えるようになりました。


会えなくても彼をいつも近くに感じる事ができて、ひとつも寂しいと思わなくなりました。

彼の心が手にとるように分かって、本当に幸せでした。


こうなれたのは彼が変わったのではなく、多分私が変わったから。


いい彼女を演じる事なく、ありのままの自分で彼の前に立てるようになったから。

自信がついたのかな。


彼も「あみ変わったね。お喋りになったし、よく笑うし、よく食べる。いいと思うよ」

そう言ってくれました。

そして、私の事をとても大事にしてくれるようになりました。


そうそう、、、彼が何で私と別れたがったのか、ちゃんと理由も聞き出しました。

それは心変わり。

芝居関係で繋がってた他県の女の子に、ちょっとよそ見をしたそうです。

芝居の事が全然分からなかった私の焦りが、そういう流れになっちゃったのかもしれませんね。



でも聞いたからって、馬鹿正直に全部言わなくてもいいのにね。

こういうとこ、今も全然変わってないな。



彼とサヨナラするまで私の右手の薬指にあつた指輪は、もう処分してしまって私の手元にはないけれど。

写真を見ると色んな事が思い出されて、昔の可愛かったふたりの事がとても愛おしくなります。


この事があったから、今も私達は繋がっているのだと思えてくるのです。


彼の隣でケラケラ笑いながら過ごした3年間は、誰にも汚されない私の宝物。


もしもタイムマシンがあるのなら、あの頃に戻って、彼に愛されて自惚れてる私に「絶対に彼の手を離しちゃダメよ」と言ってやりたい。




以前のブログに書いていた私達のたくさんの思い出は、2年前に彼と別れてからアカウントごと全て消してしまったので、またここに書き残せる事がとても嬉しいです。


これからも少しずつ書いていきたいと思います。


最後まで読んで下さってありがとうございます。

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