時を超えて

人生をかけて愛した人の事を綴ります

彼を守るための言い訳

お互い伝えたい事があるのに上手く伝える事ができない。


私が「会いたい」と送れば彼からは「抱きたい」と返ってくる。

嬉しいのに。

ドキドキするのに。

でも、たった4文字のメールで今までの事を全部帳消しにできると思ってる彼の自信に腹が立つ。


そしてそんな時、夜中に思い切り酔って彼を追求するメールを打ちながらソファで眠ってしまいました。



すると翌日の朝方、家中に響く夫の怒号で目が覚た私は、嫌な予感に心と体が震えました。


それは前日の夜の事。

家にある充電器のうちの一つが壊れてしまい、充電を夫に譲ったのですが、翌朝気を利かせた夫が私のスマホを充電してあげようと充電器を差し込んだ瞬間、真っ黒だった画面から彼に打ちかけて保存しないままのメールが浮かび上がったのです。

夫は携帯を見る人ではなかったので、完全に油断していました。


そして「そういう事だったのか!」と。


「違う...色々と相談にのってもらってただけ」とその場しのぎの言い訳が通用するわけもなく。


夫は「とにかく今日帰ったらゆっくりと話を聞かせてもらう。事によってはお前には出て行ってもらうし、その男にも慰謝料請求するから」


そう言い放って出勤しました。


どうしよう。

でも、絶対に彼に迷惑をかけるわけにはいかない。

大丈夫。

あのメールの内容から、何とか切り抜けられる。

切り抜けなくちゃ。


そう言い聞かせた私は、まずは彼にメールを送りました。


「ごめなさい。私の不注意で夫に携帯を見られてしまいました。

メールの内容から何とか切り抜けられると思います。

でももしあなたに今から電話しろと言われたら、話しを合わせて下さい。


私とあなたは18歳の時に知り合った。

グループ交際で、当時は私の一方的な片思いであなたは私に対して恋愛感情は全くなかった。

4年前、あなたがたまたまこちらに戻ってきた時に街で偶然再会して連絡先を交換した。

その後私が夫と喧嘩をした時に相談に乗った事はあったけれど、会った事は一度もない。

最近は連絡も取り合っていない。


そしてこんな事は迷惑だ!と怒って」


返信はありませんでした。

そうだよね。

こんな事にまきこまれてはたまらない。

彼にはそれ相当の社会的地位があるんだから。

彼の事は責められない。

悪いのは私。


そして自分自身にもこれ以外の事実はない。

彼は関係ない。だって私の片思いなんだからと言い聞かせて、何回も頭の中でシミュレーションを繰り返し、夫の帰りを待ちました。